コネタ
1ページを割くほどでもないTipsの集まり
<図のファイルサイズが大きすぎて, arXivへの投稿が撥ねられた場合の対処法> (2015年9月24日)
図を小さくするしかないので, convertコマンドでファイルサイズを小さくします.
[hoge@mac]$\$$ convert fig_old.eps eps2:fig_new.eps
これでファイルサイズはだいぶ小さくなりますが, 画質は荒くなります.
Adobe Illustratorで作成した図は, 上の方法を使うと背景が黒くなることが
あるようです.
ファイルの圧縮率は落ちますが, 上の場合には次のコマンドで対応できました.
[hoge@mac]$\$$ eps2eps fig_old.eps eps2:fig_new.eps
きれいなグラデーションを使っていたりすると, 目も当てられない状況になりますが,
それはそれで割り切るか, 置き換えの図を用意するか, 時間と手間との相談だと思います.
<rsyncをupdateしたらエラーが出るようになった> (2014年11月6日)
rsyncのバージョンを3.1.1に上げたら, 以下のようなメッセージが表示されて,
バックアップサーバへのrsyncが通らなくなってしまった.
[hoge@mac]$\$$ rsync -auvrz -e ssh Dirname hoge@192.168.x.x:~/Backup
protocol version mismatch - is your shell clean?
(see the rsync man page for an explanation)
rsync error: protocol incompatibility (code 2) at compat.c(62)
rsync: connection unexpectedly closed (0 bytes received so far) [sender]
rsync error: error in rsync protocol data stream (code 12) at io.c(226) [sender=3.1.1]
たぶんサーバ側のプロトコルが古いのが原因. サーバ側のアップデートをするのが
良い解決方法だが, いろいろと困った副作用が出そうなので, クライアント側で
解決したい. この場合, rsyncのプロトコルに古いバージョンを指定すれば大丈夫.
[hoge@mac]$\$$ rsync --protocol=30 -auvrz -e ssh Dirname hoge@192.168.x.x:~/Backup
<MacPortsのupdateで"Broken files found, but ..."という表示が出て, updateが止まる> (2014年2月27日)
MacPortsのupdate作業で,
Error: Dependency '...' not found.
...
Broken files found, but all associated ports are not in the index and so cannot be rebuilt.
と出てupdateが止まることがよくあるようです(上の'...'はエラー該当箇所).
私の場合は,
Error: Dependency 'texlive-bin' not found.
というメッセージだったので, texliveが関係しているようです.
ネットで調べてみた限りでは, 該当するアプリケーションを削除して,
インストールし直すことで解決するようなので,
[user@mac]$\$$ sudo port uninstall texlive*
を実行. たぶん, 依存性やバージョンの指定に関するエラーメッセージが出ます.
エラーメッセージをよく読んで, 一つずつアンインストール作業を行います.
たとえば,
[user@mac]$\$$ sudo port uninstall texlive-common @...
などと実行します(@の後の...はバージョン番号).
texliveをまっさらにできたら, 今度はインストールをします.
[user@mac]$\$$ sudo port install texlive +full
ここでも, texlive-binの依存性に問題があるとかで, インストールでき
ませんでした. しかし, texlive-binは削除済みのはずなので, 依存性の
問題は本当はないはず. とりあえず,
[user@mac]$\$$ sudo port install texlive-bin
を実行. texlive-binを単独でインストールすることはできるよう.
このあと,
[user@mac]$\$$ sudo port install texlive +full
の実行で最後までインストールすることができました.
本当は, 依存性チェックのファイルの設定か, ファイルそのものが壊れていた
と思われるので, 根本的解決にはそちらをfixするべきなのでしょうが, インス
トールのしなおしでも解決できるようです.
<kindleで読めない昔の論文を読めるようにする(その2)> (2014年2月19日)
このページの下の方(2013年1月28日)で, calibreを利用した方法を紹介しましたが,
それとは全く異なる結果をもたらす方法を紹介します.
今回利用したのは, K2pdfoptというアプリケーション. 使い方は自分の環境(Windows, Linux, Mac OSX)
にあったものをダウンロードして実行するだけ. 私の場合, 環境は Mac OSX 64-bit で, ダウンロードして
きたものを,
[user@mac]$\$$ chmod 755 k2pdfopt
[user@mac]$\$$ ./k2pdfopt hoge.pdf
とすると, オプションの詳しい表示が出ますが, 何も指定せずそのままリターンキーを押すと,
hoge_k2opt.pdf という名前のファイルが作成されます. このpdfファイルを kindle に
突っ込めばOK.
何がcalibreと違うかというと, calibreは単に1ページのpdfをそのまま表示可能な状態に変えた
だけなのに対し, K2pdfoptはkindleで見やすいようにレイアウトを適当に変えて出してくれる
というところ.
私が持ち歩いているKindle DXは画面サイズが9.7インチと, たぶんkindle paperwhiteのなか
では最大サイズなのですが, それでもcalibreが出力したpdfファイルは読みにくいサイズになって
います(表示サイズの切り替えができない).
それに対して, k2pdfoptはレイアウトを変えて1ページで見やすい範囲を切り出してくれているので,
非常に読みやすい出力になっています.
今回, K2pdfoptで変換したpdfは, 昔のPhys. Rev. BのRapid communicationsで, 元のレイアウトは
2段組で, 1コラムにおさまっている図と1段(2コラム分)の数式も入っているものでしたが, 変換後の
レイアウトは, 1段組で, 図はキャプションも含めてきれいにレイアウトされていて, 1段の数式は
半分のサイズに圧縮されて1コラム内に表示されていたけれども, 読み取りには全く支障がない状態でした.
あえて難点を挙げれば, 変換後の文字のギザつきが目立つ(フォントサイズが大きくなったから)のと,
論文のヘッダー(特に"RAPID COMMUNICATIONS"の白抜き部)とフッターを図か何かと勘違いしている
ところですが, この程度の処理の甘さはほとんど気にならないレベルだと思います.
k2pdfoptを使う頻度がこれから増えれば, k2pdfoptを/usr/local/binに置いていいかなと考えています.
Willus.com's K2pdfopt
<Linuxでshutdownコマンドが効かないときに強制的にshutdownさせる> (2014年1月10日)
ファイルシステムの不具合などがあると,
# shutdown -r now
bash: /sbin/shutdown: Input/output error
などと表示されて, shutdownできなくて困ることがあります.
こういうとき, sysrq-triggerでシステムを落とすことができます.
たとえばrebootしたいときは,
# echo b > /proc/sysrq-trigger
で強制rebootすることができます. 詳細は下のwikipediaのページを見て下さい.
マジックSysRqキー
<軽い衝撃でMagic Mouseの接続が切れる> (2013年11月7日)
マウスを動かしていていると, 少しマウスを浮かせて, 置き位置を変えることがあると
思いますが, そのぐらいの衝撃でマウスの接続が切れてしまう現象が何度かありました.
これまでは, 電池を替えた直後に頻発し, 使っているうちに直るので放っておいたので
すが, 今回は症状が良くなる気配がなかったので調べてみたところ, 他にもたくさんの
人が困っていたようで...
Appleサポートコミュニティ: 「Magic Mouse軽い衝撃で接続が途切れます。」
要は, 電池の接点(たぶんプラス側)をきれいにすれば直る, ということだと思います。
私の場合, プラス側の接点が細かいホコリで汚れていたので, 綿棒できれいに拭いた
ところ, 接続が切れる現象はすっかりなくなりました.
マウスの故障だと, いろいろ面倒だと思って我慢して使っていたのですが, こんなこと
なら早くに調べておけばよかった.
<MathJaxで\boldmathはサポートされていない> (2013年11月6日)
MathJaxでは斜体の太字は書けないらしい.
Math troubleshootingのUnsupported symbolsを参照.
<gnuplotでモノクロのepsを作成したい> (2013年9月26日)
昔は"color"の指定をしない限りモノクロのepsを作成してたgnuplot. いざモノクロの
epsを作成しようと思ったら, 何がなんでもカラーのepsを作成する子になっていた.
何とかしてモノクロ指定しようと思って, googleでアレコレ検索してみたが,
解決方法を見つけることができず, こちら側が折れることにした.
どう折れたかと言うと, "黒色"で描画することにした(発想の転換).
例えば,
plot sin(x) lc rgb "black"
とか,
plot sin(x) lc -1
とすると"黒色"の線が引けるので, これをそのままepsに出せばよい.
<MathJaxでウムラウトが出ない> (2013年8月12日)
Schrödingerのoウムラウトを表示しようとしたけど, MathJaxで出すことができなかった.
SourceForgeの掲示板を見ると,
MathJax doesn't do TeX's text-mode macros, only the math-mode ones.
とのこと.
HTMLのウムラウトは汚いんだよなあ、と思ったけど意外にきれい. 汚いのはWindowsだけ?
<$\TeX$で"!Missing number, treated as zero."というエラーが出る> (2013年4月27日)
改行("$\backslash\backslash$")の後に続けて角括弧("$[$")を使っていたのが原因でした。数式モードの開始("$\backslash[$")と勘違いして
いるのだろうと思います。$\TeX$に"$\backslash\backslash$"と"$[$"はつながっていないことを教えるため"$\backslash\backslash$"の後ろにダミーの
波括弧"$\{\}$"を入れるとエラーは出なくなります。
<Xcodeのインストール or アップデートが途中で止まる> (2013年2月22日)
Xcodeのインストールやアップデートが途中で止まっていたら、それはiTunesHelperのせいかも知れません。
ユーティリティにあるアクティビティモニタを起動して、iTunesHelperを終了させてみて下さい。
いままで難儀していたインストール or アップデートがあっという間に終わるかも。
<kindleで読めない昔の論文を読めるようにする> (2013年1月28日)
昔の論文(Physical Reviewとか)のpdfファイルをダウンロードしてきてkindleで
読もうとしても、画面に何も表示されない状況が発生することがあります。
そんなときはpdfファイルをcalibre(free and open source software)でMOBI
もしくはAZW3形式に変換すると、画面表示がうまくいくようです。
欲を言えば、文字サイズの変更までできるようになると良いのですが、スキャンした
だけで文字情報のないpdfファイルをOCRにかけてあれこれやると、図表の位置や内容、
キャプションに悪い影響が出そうなので、これで満足するべきかも知れません。
<epsファイルのサイズを小さくする> (2013年1月26日)
$\$$ convert -density geometry original.eps minified.eps
geometryには数字を入れる。数字が小さいほどファイルは小さくなるが、
解像度は落ちる。