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雑記2019

雑多なものの記録

12月24日
かなり長いこと何者なんだろうと気になっていた「ざざむし。」さん.
玉置標本さんがインタビューして記事にしてくれました.

240万円で買った家と年間100万円の出費で、好きなことを優先して贅沢に生きる
暮らし方の一例【いろんな街で捕まえて食べる】
(SUUMOタウン)

不動産情報サイト「SUUMO」とのタイアップ記事ですが, どちらかと言うと移住に
かこつけて「ざざむし。」さんの記事を書いたと言う方が正解のような気がします.



12月10日
フェロー諸島の紙幣のモチーフがおもしろかったので...

50クローネ: 雄羊の角
100クローネ: タラの臀鰭から下
200クローネ: コウモリガ
500クローネ: カニ
1000クローネ: イソシギ

フェロー諸島には虫嫌いの人がいないのだろうか.



12月5日
1円玉を剛体に見立てた演習問題を作っていて, 1円玉の厚みが気になった.
1円玉の質量は 1 g, 直径 2 cmというのは比較的よく知られているところ.
ウィキペディアで厚みを調べると約 1.5 mmとのこと. 素材は純アルミニウム
なので, 密度$\rho$を計算して検算してみると,

\( ~~~\rho = \dfrac{1.0}{\pi\times 1.0^2\times 0.15} \sim 2.12 \,\mbox{g/cm}^3 \)

アルミニウムの密度についても調べてみると, 2.70 g/cm$^3$とのこと.
なんですと? ということで, 実験室へ行ってマイクロメータで厚みを測って
みると, 1円玉の縁を測ってみると確かにほぼ1.5 mm. その一方で, 中央
付近はおおよそ 1.25 mmでした. 測定の先端部分(スピンドル)は硬貨に
彫られた「若木」の部分に接しているので, 実際の厚みはもっと薄いのでしょう.
有効厚みを 1.2 mmほどにとると, アルミニウムの密度にだいたい合うようです.



10月28日
だいぶ間があきましたが, 台風19号の荒川河川敷への影響を少しだけ調べたので,
ページをアップしました. 虫, クモ, ヘビの写真が載ってますので, リンクを
しておきます. 見たい人だけ見てください.

2019年10月12日の台風19号の荒川河川敷への影響




7月21日

 "実をいうと古美術の研究は自分にはわき道だと思われる. 今度の旅行も,
  古美術の力を享受することによって, 自分の心を洗い, そうして富まそう,
  というに過ぎない." (岩波書店の今日の名言, 和辻哲郎『古寺巡礼』から)


ひさしぶりに雨の降っていない日曜日だったので, 公園へ散歩に行くと,
サムライアリの結婚飛行を初めて見ることができた(写真).
(サムライアリを見ること自体が初めて)

「見ることができた」と書いたが, これが結婚飛行だったと気付いたのは
家に帰ってパソコンで写真を見たときだった. 写真を撮っているときは,
クロヤマアリとアリの巣の周りをうろついている挙動不審な狩りバチがいる,
ぐらいにしか考えていなかった.

どこにでもいるクロヤマアリの写真を撮ることはほとんどないのだが,
長雨の影響なのか, 公園内の生き物の気配がかつてないほどにまでに薄く,
その中で「やる気」を見せていた数少ない生き物が「クロヤマアリ」だった.

しかし, サムライアリだと気付いてみれば, 特徴的な顎の形はもちろん,
頭の形も結構違う. 顎と顎につく筋肉の違いが頭の形に影響しているのだと
想像するが, ただの素人の妄想かもしれない.

しかし, アリとは思えないオスアリの発達した複眼と単眼は, 巣の外で見たら
その顎の形とも相俟ってアリとは気がつけないレベル. 動きも狩りバチの
ようでとてもアリには見えなかった.

家に帰ってから気がつくような頓痴気が何を言っているのかと思われるかも
しれないが, 自宅からたいして離れていない街中の公園で, 人の平均寿命の
半分以上も生きてきた自分が知らかった世界の営みが繰り広げられていると
思うと, これまでいかに「ボーッと生きてきた」んだろうと感じるとともに,
この世界にはまだまだ面白いナゾが身近に存在していることを嬉しくも感じる

わき道に逸れて, 足下のアリの巣を眺めることは一見人生の無駄のように
思われるが, 日々くりかえされる生活の中ではむつかしい, 「心を洗い,
そして富まそう」といった出来事にあふれている小さな旅行とかわりない
ような気がする.

サムライアリの奴隷狩り(ありんこ日記)

サムライアリの結婚飛行(ありんこ日記)



6月11日
健康診断を受けに行った帰りに寄った公園で見つけた木耳.
木耳を海産物だと思っている人は意外と多い.

kikurage



5月18日
今年から引き継いだ講義の中にベルトの理論という項目があって, そこに記載されている
公式(Euler-Eytelwein formula)の導出が理解できず, 講義では結局, 内容を少し
アレンジして, 間違いのない設定で同等の内容を教えることにした. 自分でもなかなか
上手い逃げを打てたと思っているのだが, それはともかく, 私が理解できなかった公式の
導出というのは以下のようなものである.

円筒型の滑車にベルトを巻き付け, 滑車とベルトとの間の摩擦力によって, ベルトは
滑ることなく滑車を回すものとする. 滑車との間の摩擦力により, ベルトの張力は
引く側$T_1$が大きく, 引っ張られる側の張力$T_2$は$T_1$に比べて小さくなる. ベルトが滑車
に巻きついている角度を$\phi$とする. 微小な角度$d\phi$に巻きついているベルトと滑車
との間の力のつりあいを考える. まず接線方向には,

$\displaystyle (T+dT)\cos\frac{d\phi}{2} = T\cos\frac{d\phi}{2} + dF$

ここで, $dF$はベルトと滑車との間の静止摩擦力である. 次に法線方向には,

$\displaystyle (T + dT)\sin\frac{d\phi}{2} + T\sin\frac{d\phi}{2} = dN$

ここで, $dN$はベルトが受ける垂直抗力である. 角度$d\phi$が十分に小さいという近似のもと,
次の等式が得られる.

$\displaystyle dT = dF, \quad Td\phi = dN$

滑車とベルトとの間の静止摩擦係数を$\mu_s$とするとアモントン-クーロンの法則より,

$\displaystyle dF = \mu_s dN$

これらの式から,

$\displaystyle \frac{dT}{T} = \mu_s d\phi$

なる微分方程式が得られ, これを解くと, Euler-Eytelwein formula

$\displaystyle T_1 = T_2e^{\mu_s \phi}$

が得られる.

よく分からないのは, アモントン-クーロンの法則の適用で, これは静止摩擦係数と
最大静止摩擦力の関係を述べているにすぎず, ここから静止摩擦力を評価することは
できない. しかしなぜか, ベルト摩擦の話となると, 私が調べた範囲では例外なく
全ての人が, $dF=\mu_s dN$としているのである.

絶妙のタイミングで摩擦の専門家から講義の案内を受け取ったので, 便乗して質問しよう
かとも思ったのであるが, まずは出版社に問い合わせるべきだろうと考え, メールを送った
ところ, ベルトを最大の力で滑らずに回す条件で考えている, という意味の回答を著者
から得て, 長いこと悩んだのは何だったのか, という拍子抜けの結末を迎えるに至った.

ただしばらくは, この暗黙の条件下における"公式"がネット上に存在し続けるであろう
から, 誰かの助けになればと思い, この顛末をこの雑記に記す.



5月15日
先の日曜日, 公園でヘンテコなものを見つけたので写真を撮っておいたのだが,
このヘンテコなものの正体はヒモワタカイガラムシというものらしいということ
を小松さんのウェブページで知った.
写真を撮ってから3日後の答え合わせという絶妙のタイミング.

himowata




5月11日
少し気晴らしに大学の雑木林の中を散歩し, スズメガの幼虫やクサアリ,
クロオオアリの巣などを見てまわる. クロオオアリはこれから結婚飛行
行うようで, 巣の周りを立派な兵隊アリが警戒しており, 巣穴の奥には,
大小の羽アリがソワソワ動きまわる姿を確認することができた.



4月23日
Erlangの生みの親, Joe Armstrongが亡くなったとのこと.

【訃報】プログラミング言語「Erlang」を生んだジョー・アームストロング氏死去 (Gigazine)

"オブジェクト指向はなぜクソなのか"は上のWebページにもリンクがある.

実はErlangのことは知らないけど, まつもとゆきひろさんが何度か
取り上げていたので名前だけは知っていた.

Rubyist のための他言語探訪 【第 10 回】 Erlang (るびま)


話は変わって"ブラックホールの撮影"に関する解説について.
私自身は門外漢なので詳しくはないのだが, 非専門家向けに書かれた噛み砕いた
説明をいくつか読んでみたところ, なぜかどの説明でもブラックホールの「陰」
に関する言及がないので不思議に思っていた.

で, 今日, やっと「陰」に言及した説明を目にすることができた.

「ブラックホールの一部しか映ってないじゃん!」→実は「映ってない部分」がすごいんだよ、というお話 (ねとらぼ)

ただ言及はされているものの詳しくはない. ブラックホールの光子捕獲
半径($\sqrt{27}GM/c^2$)が回転していないブラックホールのシュバルツシルト
半径($2GM/c^2$)より大きく, この薄い「陰」(全ての光子が捕獲される
わけではないのがミソ)が見えた(画像処理技術の向上も大きい)のが
すごいんだと個人的には納得しているのだが, 誰もそうは言っていない
ようなので, 何か誤解をしているのかも知れない.



4月22日
電車の中で視線を感じたので見上げるとそこには防犯カメラがあった.
(イチローさんではなく, ましてその下の大泉さんでもない)
前からあったのかも知れないけど, 気づいたのは今日が初めて.

camera2019Apr23




4月17日
下の漫画見て, 同級生のことを思い出した.

 「お尻を出して獲った一等賞なんていらない!」

彼が就職して数年経ったころだろうか. 友人たちの集まりで久しぶりに彼と
会ったとき, 少し悲しそうな顔で,

「俺はもう出世街道から外れてしまった」

と呟いた. 彼は世間的にはお堅い会社に入ったのだが, 内実は体育会系で,
宴会芸では「にんげんっていいな」に合わせて新入社員が一斉にお尻を出す
ような会社だったらしい.

「俺はあのテンションにはついて行けない......」

寂しげに語る彼の顔を見て, みんなで少ししんみりしてしまったが, あの時

「お尻を出して獲った一等賞なんていらない!」

って言えたら良かっただろうか. 彼はいま, 元気に働いているだろうか.

ちなみに, 中国の歴史小説『小説十八史略』(陳舜臣著, 三皇五帝の時代
から岳飛が秦檜に謀殺され南宋が「紹興の和議」を結ぶまでのとても長い
年月が描かれている)を彼に貸したのち, 読後の感想の第一声は,

長信侯は凄い」

第二声は,

「だって馬車の車輪だよ」

だったということを附言しておく.



4月10日
片方の肖像を見ると, どうしてももう片方を想起してしまうのは私だけだろうか.
共通しているのは姓の1字目だけではないと思うのだが。。。
肖像1
肖像2
時間があるときに, 立体視で間違い探しをしてみようと思う.



3月28日
カラスノエンドウの茎が真っ黒になるほどアブラムシにたかられている
のを見つけた. よく見ると, あちらこちらにテントウムシの幼虫が.
昨年, カラスノエンドウは食べられる草だと聞いて, 機会があれば
摘んで食べてみようと思っていたのだが, その機会をつかまえること
ができなかった. 今週末あたり, 摘みに行けるといいのだが.

karasu7



2月22日
歯医者に行って, 案内された椅子に座ると, 目の前のテレビにはTHE ALFEEの高見沢
俊彦さんの顔が印刷されている大きな凧が舞っている姿が映し出され, そのシュールな
映像に少し吹いてしまった. 治療中じゃなくて良かった...

今日は「翔んで埼玉」の封切りということで, 主演の2人が宣伝に来ているようだ.
にわか埼玉県民として, 「翔んで埼玉」が実写化されたのを嬉しく思う. たぶん
観に行かないけど.

GACKTさんと言えば正月のあの格付け番組.
番組で用意していたのは, スーパーのネギと深谷ネギの焼いたものの食べ比べであった.
番組が狙っていたかどうかは定かではないが, おそらく埼玉県民の多くはここで,
「深谷って埼玉県だっけ」
と思ったのではないだろうか. 高崎線は籠原駅止まりが多く, 熊谷でさえ怪しいのに,
終点の籠原より先の深谷はもうほぼグンマーという認識なんじゃないだろうか.

県境の認識は, 得てして県民の都合の良いように解釈されるようだ.
以前, 宇都宮線に乗っているときに, 男子高校生2人が共通の友人の進路先について,
「あいつ埼玉県民なのに, なんで川口高校行ったの? あそこ都立だろう?」
という話を耳にした時には, 勝手によじれる腹と顔を隠すのが大変だった.

新宿育ちの知り合いのT氏はかつて,
「埼玉県は池袋まで 埼玉県民は新宿に来ない欲しい」
とステキなディスりを披露してくれた.
そんな彼から来た今年の年賀状には転居の知らせ(所沢市)がしっかりと記されていた.
池袋線はともかくとして, 新宿線の利用はどうするのかな?



1月14日
小松貴さんを真似てクワエダシャクの幼虫でも探してやろうか, と
散歩していたら見つけたクワコ(カイコの原種)のものと思しき繭.
近所の用水路脇には桑の木がたくさん生えており, あまりにもあり
ふれているからか, 誰も気に留めないので, 季節になれば実のもぎ
放題となる.

kuwako




雑記(2018年)